【1/3】 【2/3】 【3/3】


184
 :2011/02/19(土) 18:21:29.69 ID:
落ち着いたので書きます。 


翌日。ボク娘からメールがきた。 
「あそぼ!」 

遊ぶ?話し合いは? 

「遊ぶん?」 
「なんか そのまま言うと 
 なんかな なんかな 
 わかんないけど泣きそうなんだよ(´・ω・`); 

 だからあそぼ!」 
「・・・わかった」 

ボク娘と再会したあのコンビニで待ち合わせした。 

「・・・よぅ」 
「おぅ・・・」 

こんな時、どんな顔して良いのかわかんないよっ!! 
オレはシンジよろしく笑顔を振り向けた。 

固い笑顔を振りまくのには慣れていた。



185: :2011/02/19(土) 18:26:10.23 ID:
とにかく、笑え。 
話が面白くなくても、笑え。 
何を言ってるのかわからなくても、笑え。 

友達を作るためにオレが小・中で身につけたものだ。 

「んじゃ行こうぜ!」 

4度目の2人乗りで、オレはボク娘の言う漫喫に向かった。 

大通りに面してる漫喫の駐輪場に 
オレとボク娘の傘が2本ささった自転車を停めた。 

前に行った漫喫とは違い、 
ここは完全に個室だった。 
値段も言うほど高くはなく、ドリンクも自由だった。 

5畳にも満たない空間に二人きり。 
あんなことがあった後でも、 
オレはドキドキしていた。
187: :2011/02/19(土) 18:32:15.61 ID:
ボク娘は何を話してくるのでもなく、 
漫画を読み始めた。 

すると漫喫特有の証明の暗さと、 
眠気を誘うソファの座り心地のせいで 
ボク娘は横になって眠り始めてしまった。 

いくら友達の前だからって、無防備すぎるだろ・・・。 

こんな状況で漫画が頭に入るわけもなく、 
ボク娘の方をじっと見ていた。 

ボク娘の体は華奢で、白かった。 

オレはボク娘が顔にかぶせてた帽子をそっと取った。 

「ん・・・返せ・・・」 

そう言いながらもボク娘は眠いらしく 
目を開けることはなかった。
188: :2011/02/19(土) 18:36:11.71 ID:
そう言いながらもボク娘は眠いらしく 
目を開けることはなかった。 

ボク娘は顔立ちがかなり良い。 
ほとんどすっぴんなのにかなりかわいかった。 
オレなんかが2人きりで出かけるのは 
手に余るほどの女の子だった。 

オレは、ボク娘の唇に目が行った。 

ちょっと体を乗り出して、 
静かにボク娘の唇に・・・ 






「ひゃぅっ!?」 

ボク娘が起きた。 

オレが、 

ボク娘の唇を、 

人差し指で触ったからだ。
190: :2011/02/19(土) 18:48:55.42 ID:
「んぁ・・・どした・・・?」 
「いや・・・起きないなぁと思って」 
「なんか眠い・・・」 
「そか・・・ 別にいいよ寝てて」 
「うん」 


キス? 
そんなことできるわけないだろ? 

オレは指に残ったやわらかい感触を、 
一人で噛みしめた。 


漫喫の利用時間も過ぎ、オレらは外に出た。 
空はすっかり暗くなっていて、 
ボク娘はまだ目をこすっている。 

自転車の後ろにボク娘を乗せ、オレは漕ぎ出した。
191: :2011/02/19(土) 18:52:34.62 ID:
そんなオレオにこの曲を捧げよう・・・ 

「遅すぎた季節」 ビリー・バンバン 
ようつべで出てくるぞ☆

  
193: :2011/02/19(土) 18:58:20.42 ID:
1から見てるがんばれ 
194: :2011/02/19(土) 18:58:45.54 ID:
ボク娘はスースーと寝息をかいて、 
おれにもたれかかっていた。 

後ろ向きではなく、こっちを向いて。 

ボク娘の胸は、小さいというより無いに等しかった。 


ガタッ ガタガタ!! 

「!?」 
「ぬぁ・・・どしたん?」 

「自転車パンクした・・・」 
「えっ!?」 

ろくに空気も入れずに二人乗りをしたため、 
タイヤがダメになってしまったようだった。
196: :2011/02/19(土) 19:04:53.46 ID:
どうしようもないので自転車を引きながら 
ボク娘の自転車があるコンビニへ向かった。 

「ボク娘・・・」 
「ん・・・?」 
「話・・・あるんだろ」 
「・・・言いたくない」 
「いや・・・お前が会おうって言ったんだから 
 話してくれないとさ・・・」 
「そうだけど・・・」 

「言えこのwww」 
「うひゃww何すんだこら!w」 

オレはボク娘の手を取ってくすぐった。 

「あっwやめってwww」 

笑いながら声をあげるボク娘にちょっと興奮した。 
そうこうしているうちにコンビニについた。
195: :2011/02/19(土) 19:04:28.20 ID:
追い付いた 

星羅の『ラブレターのかわりにこの詩を。』 
鳥肌だ。

  
197: :2011/02/19(土) 19:14:27.28 ID:
>>195 
みんな教えてくれてありがとだけど 
また落ち込みそうだから聴きづらいwww 


もう家に帰るしか選択肢はないので、 
オレはボク娘に話を促した。 

「着いたぞ そろそろ話してくれよ・・・」 
「・・・・やだ・・・」 
「やだってお前」 

「うっ・・・うっ・・・」 
「!?」 

ボク娘が泣きはじめた。 
オレは訳が分からずあたふたした。 

「え?どした?いや・・・ 
 そんな言いたくないならいいって!な?」 
「ち・・・ちが・・・う・・・!ひくっ!」 
「違う?なに?」 
「ちがう・・・ちがう・・・のぉ!うっ・・・!」 
「分かった、分かったから」 

「もう・・・自分が・・・嫌で・・・!!ひく・・・」 
「ボク娘・・・」
199: :2011/02/19(土) 19:20:26.94 ID:
「ちゃん・・・と・・・言うぅ! 
 けど・・・今は・・・無・・・理ぃ! 
 だ・・・からぁ!帰っ・・・たら・・・ 
 メー・・・ル・・・する・・・から・・・!ぐす・・・」 
「うん うん 分かった。 
 メールな。 待ってるから。 
 メールで言ってくれるんだな?」 
「うん・・・言う・・・・・」 

泣きながら去っていったボク娘を目で送って、 
オレはパンクした自転車を引いて帰った。 

夜遅く帰ってタイヤもダメにしたので、 
親に少し怒られたが、 
そんなことはどうでもいい。 

オレはベットに倒れこんでボク娘からのメールを待った。 

30分ぐらい経ったが、ボク娘からメールはこなかった。 
ボク娘も踏ん切りがつかないのかと思って、 
こっちからメールを送ることにした。
198: :2011/02/19(土) 19:20:03.14 ID:
俺のオヌヌメした曲はフォークでガチな失恋歌だ。 
涙でディスプレイが見えなくなること請け合いだ。 

やーい、やーい、泣かせたーヽ(´ー`)ノ
200: :2011/02/19(土) 19:25:17.03 ID:
>>198 
もうすでに涙ぐんでるんですけど、 
どうすりゃいいですか? 


「帰った? 
 ・・・話してくれるんだよな?」 

地獄のような待ち時間が過ぎていく。 
息ができないと錯覚するぐらい苦しい思いをしていると、 
ボク娘から返信が来た。 

「あのね あばば(´;ω;`) 

 あんか 
 オレ男の事好きって言っておいて 
 期待にも応えられなくて 
 持て余した感じになっていたと 
 思われていたらどうしようと 
 思ったから 怖かったんだって」 

そんなことない・・・ 
関係が崩れた原因はオレなんだから。
201: :2011/02/19(土) 19:29:11.10 ID:
「だけどね 
 誤解しないで欲しいのは 
 ボクもオレ男が 
 ホントに好きなんだよ(´・ω・`) 

 あーもう 
 すいません死にますわ(´;ω;`)」 

オレも好きだよ・・・ 
だけどお前のそれは友達としてで、 
俺の気持ちとは違うんだよ。 


「もうあかんわ(´;ω;`) 
 文章打っていてもがきなきだわ(´;ω;`) 

 死んでしまえ自分(´;ω;`)」 

自分を責めるなよ・・・ 
悪いのは全部オレだろ? 
俺のせいでお前はこんなに思いつめてるんだろ? 

死んでしまいたいのは、俺のほうだ。
202: :2011/02/19(土) 19:31:01.90 ID:
ちくしょう青春ってやつだな。 

今更ながら高校の時折ったフラグが思い出されて仕方がねぇぜ!
203: :2011/02/19(土) 19:34:55.64 ID:
>>202 
ご愁傷様です・・・。 


「あばば(´;ω;`) 

 あとね(´;ω;`) 

 前さ 
 恋愛なのかわからないといったが 

 多分恋愛的にオレ男のことが好きだば(´・ω・`) 

 だから 
 浮気はあかんけど 
 浮気したいほど好きやったもん(´・ω・`) 

 わぁい 
 しにたい\^p^/」 

あ・・・れ・・・? 
これ・・・って・・・? 

「さすがに今日 
 言いたかったことを 
 口で言いたかったけど 

 すまないよ・・・ 

 そう長くはないが 

 今の付き合いが終わるまで、 
 待っていてくれ(`・ω・´)」 

天は俺を見放してはいなかった。
205: :2011/02/19(土) 19:45:06.31 ID:
「オレ待ってる!! 
 ずっと待ってるから!!」 

バクマンの読みすぎ。 

そこからオレとボク娘は、憑き物が取れたように明るくなった。 

「あそびたぁぁぁぁい(´・ω・`) 
 にいちゃん 
 あそびたぁぁぁぁい(´・ω・`)」 

そうかそうか。 
じゃあ遊・・・ 

オレはとんでもないことに気付いてしまった。 

作品の賞の〆切が、1週間後に迫っていた。 

「ごめん!作品書かなきゃまじやべぇ」 
「ちぇ(´・ω・`) 
 なんでにいちゃんは家にいないのー(´・ω・`)」 

「ホントごめん; 
 終わったらどっか遠出しようぜ」 
「んじゃ函館」 
「北海道はもういいわwww 
 てかそれだと泊まらなダメじゃん」 
「まぁ泊まりたくても泊まれないんだよね~(´・ω・`)」

206: :2011/02/19(土) 19:46:56.31 ID:
アカン!キュン死にしそうだがや。。。
207: :2011/02/19(土) 19:49:58.03 ID:
このとき7月末。世間は夏休みだ。 

「じゃあ○○プール行こうぜ」 

夏の醍醐味だ。 
なにより2人きりでプールなんて 
カップルもいいところでしょう? 

「プール魚いないからやっ(´・ω・`) 
 あと およげん(´・ω・`) 
 遊園地がよい(´・ω・`)」 

水着とか色んな楽しみは闇へ葬られた。 
泳げないって何歳なんだよ。 

「んじゃ遊園地でもいいけど」 
「おう(´ω`) ってどこの????」 
「○○ランドかな?(隣の県)」 
「でも○○プールもいいけどね~(´・ω・`)」 

どっちなんだよ。
209: :2011/02/19(土) 19:57:08.57 ID:
「泳げないんだろw」 
「オレ男およげんの~???(´・ω・`)」 
「ナメんなww 
 スライダーめっちゃのりてぇ」 
「たしかにのりたいね(´・ω・`) 
 やばい(´・ω・`) いきてぇ」 
「行かせてやらんこともない」 
「保護者としてついていってあげようかね(´ω`)」 
「ああ・・・オレが保護者ね」 
「レベルてきにボクでしょうよ(´ω`)」 
「ないないwww てか泳げないのに大丈夫か?」 
「がびん(´・ω・`) 
 ん・・・うみで泳げる練習しようかな・・・(´・ω・`)」 
「海の方がレベル高いんじゃ? 
 つか何で泳げない?」 
「なんか泳ごうとすると後ろに進んじゃう 
 ってか沈んじゃう(´・ω・`)Doyukoto 

 溺れたら助けてね(´ω`)」 

人工呼吸フラグktkr 

「つかやっぱ遊園地がよい(´・ω・`)」 

フラグバッキボキ。
208: :2011/02/19(土) 19:55:57.16 ID:
水着気にするのって、 
逆に可愛いと思うんだけどな~
210: :2011/02/19(土) 19:59:08.88 ID:
>>208 
胸っていうかホントに泳げなったっぽい 


「なんだよwオレの気分はプールだったんだぞw」 
「今思ったけど なんか遊園地より 
 プールのほうがこんでそうだから(´ω`)」 
「まあ確かに。」 
「うむ(´ω`) よし遊園地(`・ω・´)」 
「おk」 

遊園地・・・それはカップルの聖地・・・。 
オレはボク娘の本命にランクアップした。 

こうして両思いになってから初めてのデートの約束を取り付けた。 
だが、このときはあんなことになるなんて、 
思いもしなかった。 


翌日、いつものように学校へ向かった。 

教室に入ると、友人の△△が話しかけてきた。 
「お前また補習サボってんじゃねーよw 
 いくら勉強しなくていいからって調子のんなよw」 
「わりーわりーw」
211: :2011/02/19(土) 20:09:32.54 ID:
するともう一人の友人□□がこっちをニヤニヤしながら見ている? 
なんだ?口に米粒でも付いてるか? 

だがオレは朝飯を食べてないので付くはずも無い。 

「お前サボった日さぁ・・・w 
 何してた?」 
「は?何って別に・・・」 



「満 喫 行 っ た だ ろ ?」 

大佐、今すぐスネークを殺してくれ。 

「えっ? な・・・ なんで?」 

しまった。こいつ漫喫の近くに住んでたんだった。 
でも俺たちが漫喫に入ったのは補習が終わる前だ。 
なんで気付いた? 

「なんかさー 傘が2本刺さってる自転車があったからさ 
 何だこれ?って思って見て見たらオレ男の自転車だった」 

傘が2本・・・!? 
なんてこった。 
そりゃ自転車一つに傘が2本もあったら変に思う。 
こういう時に限って洞察力を働かせやがって!!
212: :2011/02/19(土) 20:14:56.16 ID:
「□□!!しー!!しー!!」 
「漫喫でなにしてたんだよww」 
「いや・・・それは・・・」 

やめろぉおおおおお 
バラすなあああああああ 

△△が口を開く 
「誰と行ったんだよ?ww」 

「誰だっていいだろ!!」 

□□が不思議そうな顔で 
「え?一人で居たんじゃねーの?」 

ドちくしょおおおおおおおおおお!!!! 
気付いてなかったんかいぃいいいいいいいい!!! 

墓穴掘った!完全に墓穴掘ったよ!!!
214: :2011/02/19(土) 20:22:02.36 ID:
勢いでここまで読んでしまった 
同い年とは思えん経験っぷり、自分が情けなくなってくる^p^ 
勉強してきます
215: :2011/02/19(土) 20:24:21.76 ID:
>>214 
勉強がんがれ 


「あ・・・ちが・・・」 

「え!?オレ男まさかお前・・・彼女!?」 

\(^o^)/ 

「えええええええ!?誰誰々!?」 
「いや・・・マジで・・・そんなんじゃないから・・・」 

非常にまずい。 
確かに両想いではあるが、 
ボク娘には彼氏がいる。 

どう説明したらいいんだ・・・。 

「オレの知ってる奴!?」 

ダメだ、もう何を言っても無駄だ。 

「うん・・・まぁ・・・」 
「そっかー!!オレ男に初彼女か!!www」 

ちなみに△△は彼女持ちだ。 
高2の頃から付き合っている。
216: :2011/02/19(土) 20:25:17.56 ID:
いやな予感がする
217: :2011/02/19(土) 20:28:52.43 ID:
>>216 
△△の彼女がボク娘ってオチじゃないよw 


「後で誰か教えてくれよww」 
「おれもw」 

黙れ□□。 
何なの?スパイなの?死ぬの? 

□□は何とか誤魔化して、 
彼女持ちの△△には正直に言うことにした。 

「へー ボク娘がねー どっちから告ったん?」 
「まぁ・・・おれだけど」 
「ひゅーwww で、ボク娘も好きだって?」 
「そんな感じ・・・」 

嘘はついてないよ? 

「手とかにぎったん?」 
「え・・・まぁ」 
「ひゅーwww」 

くすぐるためにだけど。 

「キスは?」 
「はっ!?いや・・・してねーよ」 
「あっそうwww」 

キス・・・キスか・・・。 
まあ無理だろうな・・・。 

一人称が「ボク」なのだから、普通の女の子ではないのだ。
218: :2011/02/19(土) 20:43:09.93 ID:
バレたことを、急いでボク娘に知らせた。 

「やばい。漫喫に行ってたのバレた。」 
「あらま(´・ω・`) きゃっ(´・ω・`) 
 □□ぼくら認識していた?? 

 今おばちゃんに 
 死んどれへんかって心配された(´・ω・`) 
 なんやねん」 

相変わらず関係の無い分が混じってるが、 
ボク娘はそんな気にしてない感じだった。 

「どうしよ・・・」 
「もぅ彼女と言っちゃえ☆」 

マジで? 

「ボクの場合だったら 
 誤解をとくのがめんどうだから 
 そういうよ(´・ω・`) 

 はいはい彼氏彼氏って(´・ω・`)」 

あ・・・そうですか・・・。 
220: :2011/02/19(土) 20:48:31.52 ID:
「その・・・プリクラとかないからさ 
 できたらクコちゃんの写真欲しいんだけど・・・」 
「こんなんしかないが;」 

ホントに写真が嫌いなのか、 
修学旅行で撮ったらしき写真を 
そのまま携帯で撮ったような画像が送られてきた。 

ともかく写真をゲットした。 

こうしてオレは、友人達の脅威から逃れ、 
お盆休みをただじっと待った。 

それまでも 
「オレのこと好きじゃないのかよ!!」 
「む! いわせるつもりかね///(´・ω・`);」 
「おう」 
「好きやよなやまちはなま」 
「あんだって?」 
「あかん; 
 恥ずかしいわぁ~; 

 らはなまたら 

 好きだべさ 

 らたなはたらなや(´;ω;`) 
 はずいわぁ」 
「wwwwwwww」 

とかリア充っぷりを満喫した。
221: :2011/02/19(土) 20:52:17.74 ID:
しかしいい加減賞の〆切がやばく、 
オレは作品に取り掛かった。 

その間何回かボク娘から遊びの誘いが着たが、 
作品のために断ってしまった。 

しかし遊園地のこともあり 
テンションMAXのオレは、 
ノリノリで作品を仕上げることが出来た。 

話も、申し分なく面白くなったと自負している。 

自信満々で投稿した。 
作品も終わったし、ボク娘と連絡を取ろうと思った。 

そんな時、ボク娘に環境の変化があった。 

「オレ男オレ男(´・ω・`) 
 ボク劇団に入ることになった!! 
 ××っていうとこだけど頑張る」
222: :2011/02/19(土) 20:55:08.85 ID:
調べてみたら地元の小さな劇団だった。 
少し前まで自衛隊と言ってたボク娘が劇団。 
そう思うとなんだかオレも嬉しくなった。 

「頑張れよ!!」 
「おぅ(´・ω・`)」 

劇団やバイトで忙しいだろうから、 
お盆が近くなるまで遊びに誘うのはやめた。 

もうすぐお盆という頃、ボク娘からメールが来た。 
「いまからあえるか??? 
 コントローラーかすていただきたい(´・ω・`)」 

コントローラー? 
ああ、前にゲームキューブのコントローラー必要だって行ってたな。 

「今は無理だけど明日ならいいよ」 
「明日の何時ごろ???」 
「昼とか」 
「んー(´・ω・`) 難しい・・・8時30分ゴロは??;」 
「寝坊しなきゃ大丈夫。明日必要なん?」 
「うん(´・ω・`);」 
「分かったじゃあ明日持ってく」
223: :2011/02/19(土) 20:58:58.15 ID:
そうしていつものコンビニで待ち合わせた。 
この日はバケツをひっくり返したような雨だった。 

「すまん おとんに送ってもらうから先についとって」 
「えっ まだ家だけど わかったすぐ出る」 
「いそげっ」 
「まだかぁぁ(´;ω;`) 
 ホンマもうしわkないがはやくしてぇえ(´;ω;`)」 

恐らく「コンビニ寄って」と父親に言って待ってるんだろう。 
男からコントローラーを借りることは伏せて。 

びしょぬれになりながらオレはコンビニに向かった。 

「オレ男!早く早く!」 
「悪い; てかふざけんなこの雨www ほらよ」 
「ありがと!! 悪いけどボクと時間ずらして出てね」 

一体ボク娘の父はどれだけ怖い人間なんだろう・・・ 
遊園地の計画も立てられないまま、 
ボク娘はそそくさと出て行った。 

まさか、これがこの年ボク娘と会う 
最後の日になるとは夢にも思わなかった。 


一旦ここで区切ります。 
何か質問ありますか?
224: :2011/02/19(土) 21:05:53.47 ID:
とくにないyo
225: :2011/02/19(土) 21:06:50.92 ID:
はやくはやくっ
228: :2011/02/19(土) 21:15:04.83 ID:
わかりました。じゃあ書きますね。 


お盆が近づいているのに、 
ボク娘から連絡が来ることはなかった。 

さすがにオレは心配になって 
ボク娘にメールを送った。 

「もうすぐお盆だけど遊園地どうする?」 


ボク娘から衝撃のメールが返ってきた。 

「時間がないかも・・・;」 

え・・・? 
ああ、劇団で忙しいんだきっと。 

「そっか;時間できたらメールしてな。」 

ボク娘から返信は来なかった。 

そのままお盆は過ぎてしまった。 
どういうつもりなんだ?ボク娘・・・。 

無理なら無理で教えてくれればいいのに。
229: :2011/02/19(土) 21:19:27.35 ID:
メールを送ってから1週間が経ち、 
待ちきれなくなった俺は自分から連絡した。 

「今週いつ暇?」 

いつも以上に返信が遅い。 
ようやく返ってきたメールは、 

「今週も来週もよていぎっしりぃぃぃ;」 

来週も・・・? 
遊園地はどうするんだよ。 

「いつになったら時間できる?」 

ボク娘から返信は来なかった。 

そうこうしているうちに新学期が始まってしまった。 
オレも学園祭の準備とかで忙しくなった。 

相変わらずボク娘からの連絡は無かった。
230: :2011/02/19(土) 21:22:54.96 ID:
相変わらずボク娘からの連絡は無かった。 

「最近ボク娘とはどうなん?w」 
彼女もちの△△が話しかけてきた。 

「なんか・・・連絡とれん。」 

何回か予定を確認するメールを送ったが、 
ボク娘から返信は来なかった。 

「あー それやばいんじゃね?倦怠期?」 
「かも・・・」 

オレが何をしたという記憶はない。 
コントローラを借りに来た時のボク娘は普通だった。 

「じゃあ今電話してみ?w」 
「いいけど・・・出ないと思う」 

かける。出ない。
231: :2011/02/19(土) 21:26:08.10 ID:
「出ん・・・。」 
「あー・・・ オレの知り合いにも 
 数ヶ月連絡取れんかった奴いたけど、 
 結局別れちゃったらしいぜー? 
 オレ男も危ないかもよ?」 

破局・・・。 

何か理由があったならまだしも、 
こんな形じゃ納得できない。 

9月も1週間が過ぎようとしたころ、 
オレはまたボク娘にメールを送った。 

「今日暇なら遊ぼーぜ」 

すると、久しぶりに返信が来た。 
「携帯の金払ってなかった(´∀`) 
 今日はあそべん 
 いまから☆☆に行くんだ(´・ω・`)ノシ」 

金払ってなかった?何だそれ? 
心配かけやがって。
232: :2011/02/19(土) 21:29:00.89 ID:
「バーカ(´;ω;`) 
 バーカ(´;ω;`)」 

とオレは気持ちをぶつけた。 
ボク娘から返信はこなかった。 

さらに一週間後、オレはまたボク娘を誘った。 

「今日は時間ない?」 

「ムリー 
 遊びにいくのー」 

いつもの顔文字は無い。 

「いつだったら大丈夫なん?」 

「当分ムリかも 
 最近イライラしとるから」 

何週間ぶりかに2通以上メールが続いた。 
イライラ?どういうことだ?
233: :2011/02/19(土) 21:33:16.06 ID:
なんか胸がいてえ 
234: :2011/02/19(土) 21:34:46.65 ID:
「それってオレのせい?」 
不安になりながらも訊いた。
「ちゃうちゃう」 
やっぱり顔文字は無い。 

「ほんまか? 一体どうしたん?」 

ボク娘から返信はこなかった。 


九月の下旬。 

賞に出した作品の結果が出た。 
なんと、凄く小さい賞だったが名前が載った。 

すぐにボク娘に連絡しよう。 
「ちょっと言いたいことあるんだけど!」 

返信は来なかった。 
家族も、友人も祝福してくれた。 

もちろん嬉しかったが、 
本当に祝って欲しい人間には祝ってもらえなかった。 

ボク娘・・・。
237: :2011/02/19(土) 21:41:07.94 ID:
さらに不幸が起きた。 
父方の婆ちゃんが死んだ。 
葬式だなんだで家族も親戚も大変だった。 

オレもショックだった。 
婆ちゃんにオレの作品を見せることができなかったからだ。 
婆ちゃんが最後に見たのは、 
雑誌の隅っこに載った孫の名前だけだった。 

棺おけに入った婆ちゃんは、 
不気味なぐらいにしわが減っていて、冷たかった。 

胸にポッカリ穴が開いたような気分だった。 

こんなとき、 
ボク娘がいたらなんて言っただろう? 

ボク娘から連絡がくることも無く、 
10月の中旬になった。
238: :2011/02/19(土) 21:45:56.64 ID:
この辺書いててすっげぇ辛い・・・ 
マジで・・・ 


9月の下旬から10月の今まで、 
何度もメールを送ったが返信はなかった。 

今日も返ってこないだろうと 
思いながら 
「マジで心配なんでメール見てたら返信ください。 
 それと土日暇だったらどっか行こう?」 
と送った。 

久しぶりにボク娘から返信が来た。 

「最近全然 
 携帯つかってなかったわ;; 

 何だった??? 

 あと土日はバイトー;」 

携帯使ってなかった? 
今時の高校生がそんなことあるのか? 

いくら一人称が「ボク」だからって、それはないだろ? 

「そっか・・・ 
 いや、大した用事じゃないからいいや・・・」 

ボク娘から返信はこなかった。 

ボク娘、オレ、賞取ったんだよ? 
だけど、婆ちゃん、死んじゃったんだ。 

なあ、なんで返してくれないんだ? 

ボク娘・・・。
239: :2011/02/19(土) 21:52:20.95 ID:
ちゃんと読んでるからがんばってくれ>>1
240: :2011/02/19(土) 21:54:09.82 ID:
>>239 
ありがとう。苦しいけど頑張る。 


「今週もむり?」 
「うん; すまぬ;」 
「大変なんだな」 

返信はこなかった。 

「ポケモン買った?」 
「かってないよ(`・ω・´)」 
「なんだよw買えよw」 

返信はこなかった。 

「卒業した後中学の部活仲間で 
 集まろうってなってんだけど来る?」 
「んー(´・ω・`) 
 多分わからん(´・ω・`)」 
「◎◎とか★★とかもくるぞ?」 

返信はこなかった。 


もう ボク娘がわからなくなった。
242: :2011/02/19(土) 21:59:40.05 ID:
それからボク娘にメールを送らなくなった。 

秋の間ボク娘と顔をあわせることも無く、 
11月になった。 

それまでにオレは出版社の人と会ったり、 
次の作品を書いたりしていた。 

ボク娘がいないせいか、頭が回らず、 
「何が言いたいのかわかんない」 
と言われ、次の作品は没になった。 


11月の中旬、ボク娘からメールが来た。 

あいつの方から送ってくるなんて何ヶ月ぶりだ!? 

「いま、○○中心に活動してる 
 劇団『××』にボクが所属して入るんだけど 
 来年の劇に出演することが決まりました 

 日程は━━・・・」 

一斉送信のメールだった。
243: :2011/02/19(土) 22:01:55.49 ID:
オレがどんな気持ちで居たかも知らずに。 
でも、劇の出演は素直に祝ってやりたかった。 

「おめでとう! 
 ところで何の役?」 
「さぁ まだ入ったばっかりだから」 

はぃ?公演まで2ヶ月無いのに、 
役が決まってない?うそつけ。 

「ふーん・・・ まあいいや、 
 ■■とか誘って行くわ 
 前売り券はボク娘から買うん?」 

数ヶ月名前など呼んでなかった。 
自然と「クコちゃん」ではなくなっていた。 

「なんかノルマ20枚らしい;」 
「へぇ そういうのってあるんだ」 

返信は来なかった。
245: :2011/02/19(土) 22:04:57.85 ID:
fmfm 

人の心程捉え難いものはないな。 
俺の胃がキリキリしだしたぜ…
246: :2011/02/19(土) 22:06:39.16 ID:
数日後、 
「前売り券いつまでなら買える?」 
「1月の○日までぐらかな??? よくわからないや;」 

どうせ返信しても返ってこないので、俺から切った。 

さらに数日後、ボク娘からメールが来る。 
「前売り券の締め切り当日の前日だって!!」 
「長wwwそれ前売り券の意味あんのか?w」 

返信はこなかった。 
伝言を伝えたら、もうオレとメールする必要はないのだろう。 


世間はクリスマスで浮き足立っていた。 

「冬休み暇なら遊ぼうぜ」 
「多分ムリかも; 本番近いから;」 
「冬休みずっと?」 
「まだ先の事はわかんない;」 
「そか・・・時間できたらメールして」 
「おK」 

結局、ボク娘に時間が出来ることは無かった。
248: :2011/02/19(土) 22:11:25.32 ID:
新年。 
友人達からあけおめメールが続々送られてくる。 
受験生だということもあり、年賀状は少なかった。 

ボク娘からはメールも年賀状も来たが、 
特別なことは何もかかれてなかった。 

本来オレは喪中だったが、 
父親が「書きたいなら書け」と言うので 
言葉に甘えて年賀状を書いた。 

ボク娘への年賀状は 
「たまにはメールくれよ」と書いた。 

正直、これが最後の賭けだった。 

これを見てボク娘が気付いてくれれば・・・。 

「年賀状きたよー(´・ω・`)ノ 
 ありがとねー(人´3`)」 

・・・業務的なメールしか来なかった。
249: :2011/02/19(土) 22:12:52.91 ID:
完全に、面倒くさがられてるなwww 

250: :2011/02/19(土) 22:14:42.06 ID:
>>249 
やっぱそう思う? 


しかしその日、 
久しぶりにボク娘とメールのやり取りが続いた。 

「▼▼のメアドって知っている?(´・ω・`)ノ」 

▼▼?なんであいつの? 
と思ったが 
「知ってるけど メアド変更のメール来なかったん?」 

「ちゃうちゃう(´・ω・`)ノシ 

 別に知りたくないけど 
 あの子って彼女いるの??(´・ω・`) 
  
 めっちゃさりげながら聞いてみて(´・ω・`)」 

え・・・?何それ・・・? 
一瞬戸惑ったが、 
そういえば▼▼の元カノが 
寄りを戻したいみたいなことを聞いていた。 

きっとそれの助力なんだろう。
252: :2011/02/19(土) 22:15:55.96 ID:
元々恋愛に頓着する女性ではないしな>ボク娘 

まぁ、それで芝居の表現ができるかどうかは、 
甚だ疑問だが…
253: :2011/02/19(土) 22:16:01.63 ID:
初めはリア充うぜー、な胸の痛みだったが、 

今はただただ胸が痛いわ。
254: :2011/02/19(土) 22:21:14.77 ID:
「ああ、♪♪さん関係?」 
「べべべ別に♪ちゃん関係じゃないからね(´・ω・`); 

 ♪ちゃんかんけいじゃないやい!!(`・A・´) 
 違うんだ!!!!違ヴ~(´дヽ)。 

 がんばれ!!オレオレスならできる!! 

 なんか「あけおめ」って言ってさりげなく!!!(`・A・´)」 

んな無茶な。 
だがボク娘の文章が半年前に戻っていたので、 
オレは嬉しくなって協力することにした。 

しかし▼▼とはもう1年以上連絡を取ってないので、 
どうやって好きな人の有無を聞き出せばいいのやら・・・。 

「あけおめ 

 いきなりで悪いけど 
 好きな人いる?」 

オレのボキャブラリーのバカ。
255: :2011/02/19(土) 22:24:56.59 ID:
物書きにあるまじきボキャだな…

>>255 
サーセンwww  
256: :2011/02/19(土) 22:29:29.88 ID:
ラザルス・ロング: 
「ものを書くことはかならずしも恥ずかしいことではない。-だがやるときはこっそりと、あとで手を洗うこと」
257: :2011/02/19(土) 22:30:11.08 ID:
>>256 
ちょっとミューズで洗ってくる 


▼▼からの返信を待ってる間、 
ボク娘とメールをやりとりをした。 
今日はメールを切ろうとしない。 

「多分メッチャ怪しまれたぞ・・・」 
「安心してくれ(`・A・´) 
 たぶん▼▼は 
 オレ男のことあっち系だとおもうから」 
「やめろ!!どうしてくれる!!! 
 てか返信こない」 
「あっHAっHAっHAっHA(´∀`) 
 警戒してるのかな(´・ω・`)ちっ」 

友人が一人減ってしまった可能性が出てきたが、 
ボク娘とメールができたんだから気にしない。 

すると▼▼から返信が来た 

「お久しぶりでーす\(^o^)/ 
 えっ 
 今いないけどなんで?」 

ごもっとも。 

「いやちょっと頼まれてね 
 ほんとにいないん?」 
「いないよ(´∀`) 
 だれにたのまれたの?」 

またまたごもっとも。
258: :2011/02/19(土) 22:33:13.00 ID:
さりげなさのかけらも無いところがステキ
260: :2011/02/19(土) 22:35:42.14 ID:
>>258 
^^ 


その間にもボク娘と 
「ああぁぁぁぁぁ(´・ω・`) 
 今日♪ちゃんとカラオケいったから 
 のどから血の味が・・・(´・ω・`) 
 どゆことー(´дヽ)。」 
「血ってwwwねーよwww 
 返信キタ いないってさ」 
「おっす ありがとねー 
 えー(´・ω・`) 
 わからん?? 
 めっちゃのどかれると 
 痛くて鉄の味しない??(´・ω・`) 

 ♪ちゃんわかるっていってたんだけどなぁ(´・ω・`)」 

あれ?用事が済んだのにメールを切ろうとしない。 
とか思っている間に▼▼にメール。 

「それは極秘でお願いします」 
「だよね、えっ その人はおれが女の子といるとこみたの?」 

あんたの元カノですよ。
261: :2011/02/19(土) 22:39:30.50 ID:
「それはわからん;」 
「そっか~ 
 すげーきになるー(´д`) 
 まぁいっか\(^o^)/」 

▼▼、お前はいい奴だな。 

そう思いながらボク娘にメール。 

「やっべぇ 依頼主を探り出したぞ おれ知らんからな」 
「げっ・・・(´・ω・`); 
 同性愛ですってYOU言っちゃいナよ(´дヽ)。 
 つか ぴゃあああ; 
 やヴぁどしょ どしょ どしょ」 

どうしようもねぇ。 

「あとは♪♪さんになんとかしてもらえ」 
「どしよ; はふほふ・・・(´дヽ)。 
 でも♪ちゃんじゃないからな(´;ω;`)」 

そんなことどうでいい。 

半年振りに、ボク娘とメールができてる。 
今ならちゃんと誘える。
262: :2011/02/19(土) 22:41:25.06 ID:
やな予感がするのは気のせい?
264: :2011/02/19(土) 22:42:33.99 ID:
>>262 
大丈夫だ 
俺もする
265: :2011/02/19(土) 22:45:31.05 ID:
>>262、>>264 
奇遇だね、オレもだよ。 


「それよりコントローラー返して欲しいんだけど」 
遊びに誘ったわけじゃない。 
これなら一瞬だけでも会う気があるかどうかがわかる。 

どう出る、ボク娘。 

「ごめぬ; 
 今週空いてる時間があったらメールするね;」 

ボク娘がこう返したときは、 
100%メールはこなかった。 

オレは、このメールで悟った。 

ボク娘は、オレと会う気がない。 


数日後、ボク娘からまたメールが来た。 
「♪ちゃんが▼▼に聞きたいコトぁるから 
 メアドぉしぇてもらってもょぃ?? 

 ぉKつ?(´・ω・`)」 
やたら小文字を使うのが気になったが、 
従っておけばボク娘とメールができると考えまた承諾した。
266: :2011/02/19(土) 22:46:14.05 ID:
なんか辛くなってきた(´・_・`) 
268: :2011/02/19(土) 22:50:45.12 ID:
女とはどうしてこう残酷に成れるのかのう? 
269: :2011/02/19(土) 22:52:27.94 ID:
>>266、>>268 
まだまだ地獄は遠いよ?^^ 


「▼▼に許可取った方がいい?」 
「うん 絶対許可いる!!」 
「♪♪さんの名前出していいの?」 

返信は来なかった。何だよ。 

翌日。 
気になったのでボク娘にメールを送る。 

「結局どうするん?」 
「言ってぉKつ?って言ったきり 
 ♪ちゃんから全く返事が来ない・・・三゜д゜ 
  
 よし(´・ω・`) 
 言ってイイよヽ(*´ー`*)ノ」 

だからってメール切る必要あったのか? 
書いていて気付いたが、 
半年前は使っていなかった顔文字が増えた気がする。
272: :2011/02/19(土) 22:55:15.80 ID:
「一応♪♪さんの名前出さずに許可取ったよ 
 はい▼▼@oreo.ne.jp」 
「どうもです(´・ω・`) 
 あと♪ちゃんじゃないから(´・ω・`)」 

それはもういいわ。 

「じゃあ♪って何だよ」 
「あれ・・・ 
 四分音符・・・(´・ω・`)」 
「さすがボク娘先輩 
 音符と友達とかマジパねーっす」 
「あ(´・ω・`) 
 そ・か 
 そうなるよね(´・ω・`) 
 えっと・・・ 
 ↑↑♪♪さんとメールしてた」 
「誰だよwww」 
「小学校の時いたのだよ(`∀´) 
 と言えばさからえまい(´・ω・`) 
 ふっふっふっ どうだ(´・ω・`)」 

楽しげにメールしているが、 
ボク娘はオレに会う気は無い。
273: :2011/02/19(土) 22:56:02.83 ID:
女に目覚めたのか、 
大人になったのか、 
それとも…
274: :2011/02/19(土) 22:59:23.20 ID:
充実した小生活を送っておられるのでは? 
275: :2011/02/19(土) 22:59:23.37 ID:
「バイト先の店長めちゃめちゃうざい(・公・) 
 まっあと3回いったらやめるけど(´-ω-`)」 
「三回っていつ? 
 時間あったら行くわ」 
「今日と、週明け2日(´・ω・`)だけ」 
「あー・・・バイト頑張れ^^」 
「どちくしょ(´・ω・`)!! 
 ホント店つぶれろ!! 
 そんで安らぎがほしい」 
「安らぎって? 
 おれもバイト探さないとなぁ」 
「バイト中に安らぎ(´・ω・`)だから鯉 
 オレ男バイトやるん??」 
「鯉?恋? 
 やるよ 大学入ってからだけど」 
「うん濃い(´・ω・`) 
 どこでやる???」 
「まだ決めてない 一緒にやっか?」 
「一緒にやろーZE(´・ω・`) 
 でも先にわっちが決まりそう(´・ω・`) 
 今の辞めたらすぐバイトやる予定だから(´・ω・`)」 

あれ?何だこの感じ? 
もしかしたら、会う気が無いなんて、勘違いだったのか? 
そう思いながらもその日はボク娘とのメールを楽しんだ。
277: :2011/02/19(土) 23:06:17.22 ID:
そして数日後、 
イケると思ってメールを送る。 

「今日は時間ある?」 
「すまぬ; 今日代表宅行かなければ(´дヽ)。 
 明日なら大丈夫!」 

おおおおおお!? 

「マジ?学校いつ終わる?」 
「わからんww(`∀´) オワタらメールする」 

何ヶ月ぶりだ、ボク娘に会える。 
ニヤニヤしながら寝床についた。 

翌日。早く学校終われと思いながら授業をこなしていると、 
オレが漫喫にいたのを発見しやがった□□が寄ってきた。 

何だ、今度は何を見たってんだ?
278: :2011/02/19(土) 23:09:02.95 ID:
気分わるなってきた
279: :2011/02/19(土) 23:09:06.88 ID:
たしかに・・・。 
何かI'sを思い出す展開・・・。

281: :2011/02/19(土) 23:10:24.41 ID:
オレも書いてて吐きそうwww 


「お前さぁ GANTZ見たがってたよな?」 
「え?うん」 
「オレ試写会当たったんだけど 
 次の日センターあるから行けないんだよ・・・ 
 お前センター受けないし、だから券やるよ」 
「マジで!!?これいつ!?」 

「今日。2人まで観れるよ。」 

□□、あなたが神か。 
たしかこういう系統の映画はボク娘も好きなはずだ。 
今日会うときに誘ってそのまま観にいこう。 

「しかも松山ケンイチくるらしーぜ」 
「マジでででで!?絶対行くわ!!サンキュー!!」 

運が回ってきた。 
これでボク娘とも関係が戻せるかもしれない!! 

スキップしたい気持ちを抑えて家に帰った。

282: :2011/02/19(土) 23:15:21.19 ID:
試写会の上映は18:30から。 
ボク娘が学校終わってからでも充分間に合う。 

それに地元の大きな駅の近くが会場で、 
ボク娘は高校から帰る際にこの駅を通る。 

2人で映画!!半年振りにだ!! 

「GANTZの試写会の券もらったから一緒に行こうぜ!! 
 ×駅で待ってるから 学校終わったらメールして!!」 

ワクワクしながら待つが、 
ボク娘から返信は来ない。 

試写会の上映時間が迫ってくる。 
おい?GANTZだぞ?松ケンくるんだぞ? 

どうすんだよ、そろそろ入らないと席が・・・ 


オレは、一人でGANTZを観た。
283: :2011/02/19(土) 23:15:44.90 ID:
え?
284: :2011/02/19(土) 23:18:26.32 ID:
これは……鬱展開…なのか?
285: :2011/02/19(土) 23:20:05.48 ID:
>>284 
^^^^^ 


映画が終わった21時過ぎ。 
携帯の電源を入れるとボク娘からメールが来ていた。 

「いまどこぞ(´・ω・`) 

 われはガンツ育ちだに(`・ω・´)」 

メールは、上映開始の5分後に来ていた。 
おせーよ・・・バカ・・・。 

オレはその日、ボク娘に会う予定を自ら消し去った。 

□□は、やっぱり疫病神だった。
286: :2011/02/19(土) 23:20:51.08 ID:
おい、待てよ!
287: :2011/02/19(土) 23:23:41.02 ID:
認めたくないものだな… 

若さ故の過ちというものを…

290: :2011/02/19(土) 23:28:29.10 ID:
>>287 
シャアさん・・・!! 


その後、何度かメールをしたがボク娘から返信は来なかった。 
1週間後、どうせ返信はないだろうと思いながらメールをした。 

すると、 

「なっかなかメール返せんくってわりぃ;」 

なかなか返せない? 

違う、返す気が無いんだ。 

オレは試写会のせいで会えなくなったことを詫びつつも、 
ボク娘の予定を聞くが、 

「今週はまったくいそがしい!」 

と、やんわりの会うのを拒否された。 


しかし、まだボク娘に会うチャンスは残っていた。 
そう、ボク娘が出る舞台だ。 

その日その場に行けば、ボク娘に会える。
291: :2011/02/19(土) 23:33:52.87 ID:
シャアとか。なんか>>1の気持ちを考えるとおちゃらけるのは気が引ける。 
遊びでやってんじゃないんだよぉお
292: :2011/02/19(土) 23:35:09.14 ID:
>>291 
てめぇもな
293: :2011/02/19(土) 23:35:54.54 ID:
>>291 
ありがとうw 


「前売り券どうしたらいい?」 
「あ(´・ω・`) 何枚必要?」 
「とりあえず2枚」 

他のボク娘を知る男友達と行く約束をしていたので2枚だ。 

「わかた(´・ω・`) 
 ゼニはすぐよういできる???」 
「だいじょぶだいじょぶ」 
「うん(´・ω・`) 
 今日さぼろうかな・・・ 
 待つの面倒(´・ω・`)」 
「待つって電車遅れてんのか?」 

返信はここで途絶えた。 
その日はめずらしく大雪だった。 


ボク娘の舞台が明日にまで迫った。 
まてまてまて。まだ前売り券買ってねーぞ? 


いいとこでわるいけどちょっとPCから離れます!! 
30分以内には戻ってきます><
294: :2011/02/19(土) 23:37:17.47 ID:
おいおい、仲間割れはやめてくれ。 
俺が悪かったが、 
>>1の性格上こういうカキコのほうがいいかな、と。
295: :2011/02/19(土) 23:41:51.53 ID:
さすがシャアさんやでぇ・・・ 

まあネタにそこまでマジになる必要はないと思うけど
【1/3】 【2/3】 【3/3】




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